プログラミングスクールの「無料カウンセリング、申込はこちら」。あのボタンで手が止まったこと、ないだろうか。僕はある。無料って書いてあるのに、なぜか身構えて、結局ブラウザを閉じた。

先に結論。この不安の正体は、たぶん**「セールスされること」への抵抗**だ。買う気もないのにフラッと入った服屋で、店員さんがすっと寄ってくるアレ。あの居心地の悪さに近い。無料で相談した瞬間に売り込まれる——そう身構えてしまう。誰にでもある感覚で、自分の過去を思い返せば心当たりがあるはず。

でも、ひとつ思い出してほしい。今のカウンセリングは対面じゃなく、Zoomなどのオンラインがほとんどだ。店員さんに背中を追われる感じはないし、画面はいつでも閉じられる。対面の圧が無いぶん、抵抗はぐっと減っている。それで能力アップのきっかけが手に入るなら、受けてみる価値はあるんじゃないか。——とはいえ、それでも気が進まないなら、たぶん今はその時期じゃない。今日はそのあたりを、申込前に自分が整理したことと一緒に置いておく。

不安の正体は「勧誘されること」への抵抗

申込ボタンの前で止まるとき、自分が何を怖がっているのかを言葉にしてみた。だいたいこの3つに集約される。

  • 勧誘がしつこいのでは? 受けたら最後、電話やメールが延々と来るイメージ
  • 一度行ったら断れないのでは? その場の空気で契約させられそう
  • 無料なのに何で稼いでるの? タダより高いものはない、という刷り込み

並べてみると、3つとも根っこは同じだと気づく。「売り込まれること」そのものへの抵抗だ。商品の良し悪し以前に、セールスの気配を感じた瞬間に身体が引く。服屋の例えがしっくりくるのはそのためで、別に店員さんが悪いわけじゃない。こっちが「売られる側」に立たされるのが、なんとなく落ち着かないだけ。

無料な理由も、ひねくれて考える必要はなかった。スクールからすれば、将来コースを選ぶかもしれない人と、まず接点を持っておきたい。それだけのこと。普通の商売の入口であって、裏で怪しいことをしているわけじゃない。ここが腹落ちすると、3つの不安のうち「無料なのに何で?」はわりとあっさり消える。

オンラインになって、抵抗の半分は消えた

残るのは「勧誘されたら断れないのでは」という不安。ここがいちばん大きいと思う。

ただ、ここは時代でだいぶ変わった。昔のイメージは、店舗に呼び出されて、目の前に座った担当者と向き合って、断りづらい空気の中で話を聞く——そういう対面の圧があった。

今の無料カウンセリングは、ほとんどがZoomなどのオンラインだ。これが地味に効く。

  • 物理的に呼び出されない。 自宅から、好きな時間に受けられる
  • 画面はいつでも閉じられる。 対面みたいに「席を立つ気まずさ」がない
  • その場で書類にサインさせられる構図にならない。 検討は持ち帰りが前提になる
対面 → オンライン化で、無料相談はこう変わった 対面(昔のイメージ) × 呼び出されて出向く × 席を立ちづらい空気 × その場でサインの圧 =「断れない」イメージの正体 オンライン(今) 自宅から好きな時間に 画面はいつでも閉じられる 検討は持ち帰りが前提 =圧の半分は仕組み側で消えた

服屋で背中を追われる感じが苦手な人ほど、オンラインの距離感は楽なはずだ。対面だった頃の「断れない」イメージのまま身構えているなら、それは少し古い。圧の半分は、もう仕組み側で消えている。

無料で何かを試したいだけなら、そもそもUdemyのセール(よく1,500〜2,000円台になる)で入門講座を一本やってみるのが、いちばん身軽だ。カウンセリングはその次でもいい。自分に何が足りないかが少し見えてから受けると、相談の精度も上がる。

それでも流されたくない人へ、決めておく2つ

オンラインで圧が減ったとはいえ、人と話せば多少は気持ちが動く。良い担当者ほど話がうまい。そこで、受ける前にこれだけ決めておくと、最後まで主導権がこっちに残る。たった2つ。

  • その場で契約しない、と先に決めておく。 どんなに良い話でも、いったん持ち帰る。これだけで流されようがない
  • 連絡手段の線引きをしておく。 「検討中はメール中心でお願いします」と最初に言っておけば、たいていそのとおりにしてくれる

「相談のつもりが、いつの間にか提案の流れに乗っている」——この感覚自体は、スクールに限らずどこでも起きる。保険の無料相談でも、転職エージェントでも、最初はこちらの話を聞いてくれて、信頼ができたあたりで自然に提案に入る。これは誰かが悪いんじゃなくて、人が安心して何かを決めるときの自然な順番なだけ。

大事なのは、その流れを知っておくこと。流れを知っていれば、「あ、今こういうフェーズだな」と一歩引いて見られる。引いて見られれば、その場の雰囲気じゃなく、自分の都合で判断できる。勧誘が怖いんじゃなくて、流れを知らないまま座るのが怖いだけだったりする。ちなみに、しつこい勧誘や強引な契約は特定商取引法などでそもそも規制されている。冷静でいれば、相手も無理は通せない。

受けたほうが早い人・今は時期じゃない人

全員が受けるべきとも思わない。ここは正直に分けておく。

受けたほうが早い人

  • 独学を少し試したけど、何から手をつけるべきか/自分の目標に何が必要かが、もやっとしている人
  • 転職や副業という「次の一歩」を本気で考えていて、第三者に現状を棚卸ししてほしい人

今はまだ受けなくていい人

  • プログラミングを触ったこともなく、向き不向きすら未知数の人(→まずUdemyの入門講座を一本。相談より先でいい)
  • 完全に独学で完結できていて、相談に求めるものが特にない人

冒頭に書いたとおりで、気が進まないなら、それはたぶん今が時期じゃないだけ。無理に受ける必要はない。スクール自体が自分に必要かどうか迷うなら、週末SEが考えるプログラミングスクールいる人・いらない人のほうも合わせてどうぞ。

3つの結論

今日の結論を3つに絞る。

  1. 不安の正体は「勧誘されること」への抵抗。服屋で店員さんに寄られるアレと同じで、商品以前のもの。無料なのは「普通の商売の入口」というだけ
  2. オンライン化で、対面の圧は半分もう消えている。画面は閉じられるし、その場でサインさせられる構図にもならない
  3. 「即決しない・持ち帰る」と先に決めておけば、主導権はずっとこちら側。流れを知って座れば、勧誘は怖くない

それで能力アップのきっかけが手に入るなら、受けてみる価値はある。迷っているなら、まず無料カウンセリングだけ受けてみるのも手。申し込みや費用は発生しないし、自分の目標と現状を整理するきっかけになる。

侍エンジニア塾

いきなり数十万のコースに踏み込むのが不安なら、月額制で気軽に試せるサブスク型から入って、肌に合うか確かめるのもいい。

侍エンジニアPlus

「無料」の文字に身構えて閉じた、あのブラウザ。画面はいつでも閉じられるんだから、もう一度開いてみてもいいと思う。