目次
- この記事でわかること
- 先に結論:おすすめの取得順はこれ
- AWS資格の順番で迷う人が多い理由
- 自分の話:7資格を取るまでの流れ
- AWS資格の全体像を先につかんでおく
- 推奨ロードマップ:5資格の取得順と理由
- 勉強法の共通テンプレ
- まとめ:迷ったらこのルートで
- 2026年のAWS資格 最新動向
- よくある質問:AWS資格の取る順番・費用・期間
この記事でわかること
AWS資格は今や10種類以上あって、「何から取ればいいの?」と迷う人は多い。自分はAWS 5種+Azure 2種の計7資格を取得してきたので、その経験をもとに「実際どの順番で取るのが効率的か」を正直に書く。資格ごとの難易度・費用・勉強時間の目安も表にまとめたので、計画を立てる参考にしてほしい。
先に結論:おすすめの取得順はこれ
難しい話は後にして、まず結論から。
王道ルート:SAA → SAP → SOA → DVA → DOP
ただし、SAPは難易度がかなり高いので、「SAP後回しルート」も現実的な選択肢だ。
SAP後回しルート:SAA → SOA → DVA → SAP or DOP
どちらが合うかは自分のスキルセットや目的次第なので、後ほど詳しく説明する。
AWS資格の順番で迷う人が多い理由
「aws資格 順番」で検索する人は多い。自分も最初そうだった。迷う原因は大きく3つある。
- 資格が多すぎる — 基礎・アソシエイト・プロ・専門で10種類以上。全体像が見えない
- レベル×ロールの2軸がある — 「難易度順」と「職種別」が交差するから、単純な1本道にならない
- 実務経験で最適解が変わる — 開発寄りの人と運用寄りの人で、効率的なルートが違う
結局、「全員に共通の正解」は存在しない。ただ、7資格を取った経験から言えるのは 「関連性の高い資格を連続で取ると学習コストが下がる」 ということ。この記事ではその考え方をベースに、2つのルートを提案する。
自分の話:7資格を取るまでの流れ
先に自己紹介しておく。IT系の会社員で、キャリアはアプリエンジニアからスタートして、今はプロジェクトマネージャをしている。AWSの実務経験は薄い状態からSAAを受験し、そこから芋づる式に資格を増やしてきた。
正直に言うと、最初から「5種全部取るぞ」と思っていたわけじゃない。SAAを取ったら「なんか思ったより体系的に理解できたな」という感触があって、そのまま勢いでSAPに進んだ。SAPはきつかったけど通ったので、「ここまで来たら残りも取っておくか」という感覚で完走した。
今振り返ると、取得順には意味があった。順番を間違えると学習コストが余計にかかる。その経験を踏まえて、この記事を書く。
AWS資格の全体像を先につかんでおく
AWS認定資格には「難易度」と「役割(ロール)」の2軸がある。
難易度の区分
| レベル | 対象 | 主な資格 |
|---|---|---|
| Foundational(基礎) | AWS未経験者 | CLF(Cloud Practitioner) |
| Associate(アソシエイト) | 1年程度の経験者 | SAA / SOA / DVA |
| Professional(プロ) | 2年以上の経験者 | SAP / DOP |
| Specialty(専門) | 特定分野の専門家 | ANS / MLS / SCS など |
初心者はFoundationalかAssociateから入るのが基本。ただし、IT経験がある人はCLFを飛ばしてSAAから始めて問題ない。自分も最初からSAAで受けて合格した。
役割(ロール)の区分
資格にはおおまかに「設計・アーキテクト系」「運用系」「開発系」という傾きがある。これが後述する「関連性の高い資格は連続して取る」という話につながる。
推奨ロードマップ:5資格の取得順と理由
比較表
| 順番 | 資格名 | 試験コード | レベル | 難易度 | 勉強時間の目安 | 試験費用(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① | Solutions Architect – Associate | SAA-C03 | Associate | ★★☆☆☆ | 50〜100時間 | 約16,500円 |
| ② | Solutions Architect – Professional | SAP-C02 | Professional | ★★★★☆ | 100〜150時間 | 約30,000円 |
| ③ | SysOps Administrator – Associate | SOA-C02 | Associate | ★★★☆☆ | 60〜100時間 | 約16,500円 |
| ④ | Developer – Associate | DVA-C02 | Associate | ★★★☆☆ | 60〜80時間 | 約16,500円 |
| ⑤ | DevOps Engineer – Professional | DOP-C02 | Professional | ★★★★☆ | 100〜130時間 | 約30,000円 |
※勉強時間は実務経験・事前知識によって大きく変わる。目安として参考に。
① まずはSAAから始める
最初にSAAを取る理由は明確で、AWSの全体像を体系的に学べる入口だからだ。クラウドの設計原則・代表的なサービス・組み合わせ方がこの1つの試験に凝縮されている。
SAAを取ると、「AWSのどこに何があるか」がわかるようになる。この地図を持つかどうかで、その後の学習効率が全然違う。実際、SAAを取った後にSOAやDVAの教材を読むと「あ、これSAAで出てたやつだ」という既視感が頻繁にある。
SAAの詳しい勉強法は別記事に書いた。Udemyと Cloud License の組み合わせで3ヶ月で合格した話なので、参考にしてほしい。
→ 育児・仕事をしながらAWS SAAに3ヶ月で合格した勉強法
② SAAの次はSAPが効率的
SAAに合格したら、間を置かずにSAPに進むのが一番効率的だ。理由は単純で、SAAで学んだ知識が生きているうちに深めたほうが定着が早い。
SAPはSAAの上位資格で、「同じサービスをより深く・複雑な設計問題として問う」試験だ。SAAで「このサービスは何をするものか」を理解していれば、SAPでは「そのサービスをどう組み合わせて複雑な要件を解くか」という応用に集中できる。
ただし、難易度は結構違う。問題文が長く、選択肢も紛らわしい。「SAAの2〜3倍はきつい」と感じる人が多いと思う。自分もSAPの模擬試験を初めて解いたとき「これ無理じゃないか」と思った。でも、3ヶ月かけてじっくり取り組んだら通った。
SAPの合格体験記はこちら。
もしSAPの難易度にビビったなら、一旦SOA・DVAに進んで実力をつけてから戻ってくる「SAP後回しルート」も現実的な選択肢だ。SOA・DVAで実務的な知識が増えてから挑むと、SAPの難易度の感じ方が変わる。
③④ SOA・DVAはセットで取る
SAPを取得した(または後回しにした)あとは、SOAとDVAをセットで取るのがおすすめだ。
SOA(SysOps Administrator)は「AWSの運用・監視・トラブルシューティング」に特化した資格。DVA(Developer)は「AWSを使ったアプリ開発」が中心になる。どちらも実務に近い知識が問われる試験で、共通して使うサービス(CloudWatch、IAM、CLIなど)が多い。
📢 2026年の変更点:SOA-C02は後継のSOA-C03(CloudOps Engineer Associate)に更新されている。名称が変わったが、試験範囲の大枠は運用・監視が中心という点は同じ。これから受験する人はSOA-C03で準備すれば問題ない。
取る順番はどちらでもOKだが、自分はSOA → DVAで進んだ。SOAで運用・監視の観点を先に身につけると、DVAで開発側の話を読んだときに「このサービスを運用でどう使うか」というイメージが付きやすかった。
⑤ 最後にDOPで締める
DOP(DevOps Engineer – Professional)はSOAとDVAの上位資格的な位置づけで、運用と開発を横断するDevOpsの知識が問われる。
③と④で固めた知識が直接活きるため、DOPはこの順番で取るのが一番入りやすい。内容的にはSAPと並ぶ難しさだが、SOA・DVAの知識がある状態なら想定ほどきつくない。「SOA・DVAを理解している人がよりDeepに問われる試験」という感覚だ。
勉強法の共通テンプレ
5つの資格を取ってきて、勉強の進め方はほぼ固まってきた。
- Udemyで全体像をインプット → 試験範囲の「地図」を先に作る
- Cloud Licenseで問題演習 → 3周して定着させる
- 苦手分野だけ戻って再インプット → 2周目で間違えた箇所のみ
Udemyは各資格の対応コースが揃っていて、セール時なら1コース2,000円前後で買える。定価は高いけどセールを待てばコスパ最高の教材だ。試験費用が1〜3万円かかることを考えると、教材費は最小限に抑えたい。
まとめ:迷ったらこのルートで
長くなったので最後にシンプルにまとめる。
- AWS初心者 → まずSAAから。CLFは飛ばしてOK。
- SAAの次はSAP。知識が生きているうちに深める。
- SAPがきつければ SOA・DVAを先に。戻ってからSAPを取っても遅くない。
- SOA・DVAはセット。共通知識が多いから連続すると効率的。
- 最後にDOP。SOA・DVAを取ったあとが一番入りやすい。
AWS資格は体系的に設計されているので、ちゃんとした順番で取ると1つ1つの学習コストが下がる。自分の体験から言うと、「なんとなく取れそうだから」じゃなくて、「次はこれを取るとこの知識が活きる」という理由で選ぶほうが学習が続きやすい。
2026年のAWS資格 最新動向
この記事の初版は2026年4月に書いたが、AWS資格はちょこちょこ変わる。2026年6月時点で押さえておきたい変更点をまとめておく。
試験コードの更新
| 資格 | 旧コード | 新コード | 変更点 |
|---|---|---|---|
| SysOps Administrator | SOA-C02 | SOA-C03(CloudOps Engineer) | 名称変更+試験範囲更新 |
| Cloud Practitioner | CLF-C01 | CLF-C02 | 更新済み |
| SAA / SAP / DVA / DOP | 変更なし | — | 現行バージョンのまま |
新しい資格が増えた
- AWS Certified Generative AI Developer – Professional:2025〜2026年に新設。生成AIアプリの設計・実装が問われる。AI/ML分野に興味がある人はロードマップの延長線として視野に入る
- AWS Certified AI Practitioner:AI/MLの基礎資格。CLFのAI版のような位置づけ
- AWS Certified Data Engineer – Associate:データパイプライン・分析基盤が対象
廃止された資格
- Machine Learning – Specialty(MLS):2026年3月末で廃止。上記のAI/ML系新資格に置き換わった
受験料(2026年時点の目安)
| レベル | USD | 日本円の目安(税込) |
|---|---|---|
| Foundational(CLF) | $100 | 約15,000〜16,500円 |
| Associate(SAA/DVA/SOA) | $150 | 約16,500〜22,000円 |
| Professional(SAP/DOP) | $300 | 約30,000〜40,000円 |
※為替レートにより変動。公式サイトで最新価格を確認すること。合格すると次回試験の50%オフバウチャーがもらえるので、連続受験するほどお得になる。
よくある質問:AWS資格の取る順番・費用・期間
Q. AWS資格は何から取ればいい?
IT経験がある人は SAAから で問題ない。自分もそうだった。完全未経験(ITの仕事をしていない)なら、CLF(クラウドプラクティショナー)から始めると基礎が固まる。
Q. CLF(クラウドプラクティショナー)は取るべき?
必須ではない。 SAAとCLFは試験範囲が重なる部分が多いので、IT経験がある人がCLFを経由するのは時間のロスになる場合もある。ただし「AWSに一切触れたことがない+ITの基礎知識も不安」な人にとっては、CLFで全体像を掴んでからSAAに進むルートが堅実だ。
Q. SAPは飛ばしていい?
飛ばしても問題ない。 上で紹介した「SAP後回しルート(SAA→SOA→DVA→SAP or DOP)」は現実的な選択肢で、SOA・DVAで実務知識を増やしてからSAPに挑むと難易度の感じ方が変わる。
Q. AWS資格5冠を取るのにいくらかかる?
試験費用だけなら 約11万〜16万円(為替・税率による)。合格バウチャー(50%オフ)を活用すれば2資格目以降は半額になるので、うまく使えば10万円以下に抑えられる。教材費(Udemy講座 × 5 + 問題集)を入れると 総額15万〜25万円 が目安。
Q. 5冠を取るのにどのくらいかかる?
6ヶ月〜1年が目安。集中して取り組める人は半年で完走できるが、仕事・育児と並行する場合は1年計画が現実的。自分の場合は約10ヶ月で5冠を達成した。毎日1〜2時間の勉強時間を確保していた。
Q. AWS資格に有効期限はある?
3年間。期限が切れる前に再認定試験を受けるか、上位資格を取得すると更新できる。例えばSAAを持っている状態でSAPに合格すると、SAAも自動更新される。
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